ブログはもうオワコンだ!
こんなことが言われ始めてから久しいですが、現在その声はさらに大きくなっています。
生成AIが検索エンジンの姿を変え、動画SNSが情報の主役となった今、果たして個人ブログに勝ち目はあるのでしょうか?
結論から言えば、かつての稼ぎ方は確かに終わりましたが、個人メディアとしての価値はむしろ高まっています。
今回は、最新のAI事情や検索エンジンの動向を踏まえ、これからブログを始める方が知っておくべき「新時代の生存戦略」を徹底解説します。
ブログオワコン説のリアルな背景
なぜブログは難しいと言われるようになったのでしょうか。
そこには、2020年代半ば特有の構造的な変化があります。
収益化までの時間と期待値のギャップ
今のブログ運営は、以前とは比べものにならないほど忍耐が必要です。
かつては数ヶ月で成果が出ることもありましたが、現在は検索エンジンに評価されるまで少なくとも半年から1年以上の継続が前提となっています。
また、収益の上限も変化しています。
以前は個人で月数千万円を稼ぐ猛者もいましたが、現在の市場環境では月300万円程度が現実的な上限だという見方が強まっています。
企業ドメインの独占とSEOの激化
検索結果を見ると、大手メディアや企業の公式サイトが上位を占めていますよね。
Googleは「信頼性」や「権威性」を重視するため、個人が一般的なキーワードで企業と戦うのは非常に困難です。
単なるキーワード対策だけでは太刀打ちできないSEOの高度化が、個人ブロガーの壁となっています。
検索革命AIOverviewsの衝撃
2024年に登場し、2025年を通じて世界中に広がったAIOverviewsは、ブロガーにとって最大の転換点となりました。
これは、GoogleのAI「Gemini」が検索結果のトップで回答を要約してくれる機能です。
これで満足してサイトに訪れないという人も増えましたからね・・・

「クリックされない検索」の増加
AIが検索結果画面で答えを出してしまうため、ユーザーがサイトをクリックせずに満足して去ってしまうゼロクリック検索が常態化しています。
ある調査では非購読者のトラフィックが49%も減少したという衝撃的なデータも出ています。
この表は日本国内のB2B領域におけるAIOverviews導入前後のクリック率(CTR)の変動です。
| 検索順位 | 導入前CTR | 導入後CTR | 変動幅 |
|---|---|---|---|
| 第1位 | 31.63% | 31.36% | -0.27pt |
| 第2位 | 20.62% | 19.29% | -1.33pt |
| 第3位 | 12.94% | 12.43% | -0.51pt |
| 第4位 | 8.77% | 8.17% | -0.60pt |
データが示す通り、上位サイトであってもクリック率が低下しています。
特に2位のサイトは1.3ポイントも下落しており、AIの要約がユーザーの視線を奪っていることがわかります。
新たな露出機会としての「引用」
一方で、チャンスもあります!
AIOverviewsの回答には必ず引用元リンクが含まれますが、ここに選ばれるための条件は必ずしもドメインの強さだけではありません。
特定の専門的な悩みに対して簡潔で質の高い回答を用意していれば、ドメインパワーが低い新規ブログでもAIに引用される可能性があるのです。
2026年に生き残るための「人間味」戦略
AIが一般解を出す時代、個人ブログの価値はAIに書けないことに集約されます。
キーワードは「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」の徹底的な強化です。
「経験」こそが最強の差別化
Googleが今最も重視しているのは、知名度や評判、そして「実体験」です。
ネット上の情報をまとめただけの記事は、AIによって一瞬で代替されます。
- 自分で行った調査や実験の結果
- 自身の経験に基づく具体的な失敗談や成功体験
- 独自のインタビューや現地取材
悲しいですがこれらの一次情報が含まれない記事は今後価値を失っていくでしょう。
感情と比喩で「ファン」を作る
AIの文章は論理的ですが、機械的で均一になりがちです。
みてて何となくAIか?って思うような文章や画像っていっぱいありますからね。
あえて不揃いさを取り入れることが、人間が書いてますよ!の演出になります。
- 個人的なエピソード:「初めてこのツールを使った時、あまりの複雑さに泣きたくなりました」といった人間臭い吐露が読者の共感を呼びます。
- 独自の比喩:何か自分の経験をもとにした比喩表現を織り交ぜるといった、あなた独自の感性による表現を使いましょう。
- 文章のリズム:短文と長文を混ぜたり、問いかけを入れたりして、AIが苦手とする「会話のようなリズム」を作ることが大切です。
4.技術的基盤とツールの選定
これからブログを始めるなら、将来の資産性を考えてプラットフォーム選びは慎重に行いましょう。
WordPress一択の理由
無料ブログサービスは手軽ですが、広告の制限やサービス終了のリスクがあります。
自分のコンテンツを100%コントロールし、自由に収益化するならWordPressが推奨されます。
開始に必要なのは、ドメイン名、サーバー、そしてセキュリティのためのSSL証明書の3つです。
2026年の必須プラグイン
WordPressを導入したら、プログラミングなしで機能を拡張できる「プラグイン」を賢く使いましょう。
- AllinOneSEO:検索順位を上げるための設定を網羅。
- WPForms:お問い合わせやアンケートフォームを簡単に作成。
- MonsterInsights:Googleアナリティクスと連携し、アクセス状況を可視化。
- Duplicator:万が一のためのバックアップとサイト移行をサポート。
アフィリエイトを超えた「多角化マネタイズ」
かつてのような「広告(アドセンス)を貼って待つだけ」のモデルは限界に来ています。
ブログを起点とした「個のビジネス」を構築しましょう。
デジタル製品とスキルシェア
物理的な在庫を持たないビジネスは、利益率が高く、2026年のトレンドです。
- デジタル製品の販売:自作のeBook(電子書籍)、PDF資料、デザインテンプレート、音楽素材などを販売します。
- オンラインクラス:自分の得意分野(写真、料理、マーケティングなど)を教える講座を開設します。これは世界中の生徒をターゲットにできる強力な副業です。
物理資産の活用とブランド展開
- プリントオンデマンド:自分のデザインをTシャツやグッズにし、在庫を持たずに販売。注文が入ってから印刷・発送されるためリスクがありません。
- 企業案件:特定のジャンルで「信頼密度」を高めれば、フォロワーが1,000人〜10,000人程度のマイクロインフルエンサーでも、企業から数万〜数十万円の案件を獲得できる可能性があります。
AIを味方につけるハイブリッドな執筆フロー
AIをライバル視するのではなく、強力な編集者として使いこなしましょう。
効率と質のバランスを取るための最新ステップです。
- キーワード選定:AIを使って、読者の「潜在的な悩み(心の声)」を分析します。
- 構成案の作成:ChatGPTなどで見出し構成を作ります。ただし、ここでは「丸投げ」せず、どこに自分の体験談を差し込むか、あらかじめ設計図を描きます。
- 本文生成:論理的な長文が得意なClaudeなどのAIを使い、下書きを一気に作成します。
- 人間による校正:AIが書いた文章に、自分の感情や実体験、専門的な知見を「肉付け」します。このひと手間が、記事の価値を決定づけます。
- 投稿:メタ情報を整えて公開します。
インタビュー記事などの一次情報を作る際も、AIによる自動文字起こしや要約機能を活用することで、作業時間を劇的に短縮できます。
信頼を守るためのコンプライアンス
新時代のブロガーにとって、透明性は最大の資産です。
- PR表記の徹底:広告やアフィリエイトリンクが含まれる場合は、必ずその旨を明記しましょう。ステマ規制への対応は必須です。
- 釣りタイトルを避ける:クリックを誘発するためだけの過剰な煽りや誇張は、一時的にアクセスを稼げても、長期的にはサイトの信頼を破壊し、検索エンジンからの評価も下げてしまいます。
結論:ブログは「自分だけの資産」になる
2026年、ブログは「情報のまとめサイト」としての役目をAIに譲りました。
しかし、「誰かが実際に経験し、感じ、考えた物語」を伝えるメディアとしての価値は、かつてないほど高まっています。
収益化までの道のりは険しく、SEOの壁も高いかもしれません。
しかし、ブログを核としてSNSやデジタル製品、独自のサービスを組み合わせることで、AI時代でも揺るがない「個人のビジネスハブ」を築くことができます。
今更、とかオワコン、ではありません。
AIが溢れる今だからこそ、あなたの「生の声」を蓄積し始める価値があるのです。

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