転職市場は近年ますます活況を呈しており、「キャリアアップを目指すなら転職サイトの活用は必須」とまで言われる時代になりました。特に年収600万円以上のミドル層以上をターゲットにした転職サービスとして有名なのがビズリーチ(BizReach)です。
今回は、36歳・大企業勤務の主任である私が、実際にビズリーチに登録し、「スカウトは本当に来るのか?」を検証してみました。
ビズリーチとは?
まず簡単にビズリーチについておさらいしましょう。
- 対象層:主に年収600万円以上、30〜50代の経験豊富な即戦力人材
- 特徴:企業やヘッドハンターからのスカウト型が中心
- 会員ランク:無料会員と有料会員(プレミアムステージ)があり、有料会員はすべてのスカウト詳細や求人が閲覧可能
- 求人数:公開・非公開合わせて常時数万件以上
- 業種:IT、メーカー、商社、金融、コンサル、建設など幅広い
他の転職サイトと違い、「待つ」だけではなく、自分の市場価値を知るためのプラットフォームとしても活用できます。
登録時の私のスペック
今回の検証条件を明確にするため、筆者の経歴を簡単にご紹介します。
- 年齢:36歳
- 性別:男性
- 現職:大手メーカー勤務
- 役職:主任
- 勤続年数:4年
- 年収:約530万円
- 資格:ITパスポート、MOS(Excel、Word)、フォークリフト運転資格
- 転職経験:2回(新卒で2年、2社目で7年勤務)
かな~り平均的なスペックですが、果たして登録が承認されるのでしょうか?
ハイクラス転職との事なのでどうなるかわかりませんが、とりあえず登録してみましょう。
登録の流れ
ビズリーチの登録は意外とスムーズですが、職務経歴書の内容が鍵になります。
①会員登録(基本情報入力)
氏名、生年月日、メールアドレス、電話番号を入力
希望勤務地や希望年収も選択
②職務経歴書の入力
現在の仕事内容、スキル、実績を詳細に記載。
プロジェクト経験は数字で表すと効果的(例:「コスト削減5%達成」)
③審査
ビズリーチは全員が通るわけではなく、審査基準があります。
④アカウント承認
私の経歴で承認されるのか不安でしたが、登録してすぐに承認メールが届きました。
利用者は基本的に無料で利用でき、課金するプラチナ会員があります。
プラチナ会員は通常スカウトも閲覧・返信できるようになり、より多くの求人に応募できるようになります。
登録から1週間のスカウト数
登録してから1週間で予想以上にスカウトが来ました。
1週間の受信数:スカウト 9件
企業からの直接スカウト:4件
ヘッドハンター経由のスカウト:5件
特に驚いたのは、今まで経験したことのない業界からも声がかかったことです。
これは自分のスキルが思った以上に汎用性があると気付くきっかけになりました。
スカウトにはどう対応する?
ヘッドハンターからも企業からのスカウトも基本的には返信したほうが良いです。
返信することで「HOT」マークみたいなものがあなたのプロフィールに表示され、今まさに活動中の求職者として見られることでより多くのスカウトが来る可能性があります。
面談の流れについて
面談には「ヘッドハンター」と「企業の人事担当と直接」の2種類があります。
大体同じなのですが、両方を経験しましたので特徴を紹介します。
ヘッドハンターとの面談
スカウトメッセージで数種類求人が送られてきて、「まずは面談でお話を聞かせてくれませんか?」という内容がほぼすべてでした。
ヘッドハンター毎に特異な業界や職種が違うので、ヘッドハンターの詳細を確認して自分の興味がある求人を扱っているヘッドハンターと連絡を取ることをオススメします。
ヘッドハンター毎にランクが設定されており、数値が高いヘッドハンターほど内定率が高かったり信頼があるという指標にもなります。
ヘッドハンターと面談すると、そのヘッドハンターの企業のシステム?サイト?に登録を促され、以降はそのサイトかシステム経由でのやり取りになります。
ここが正直疑問点ではありました。
ビズリーチで転職活動しようと思っているので外部のシステムやサイトに登録を促され、そこで求人をみたりアンケート回答を求められたりします。
複数のヘッドハンターとやり取りしていると複数のサイトを行ったり来たりしないといけないのでかな~りめんどくさいです。
全部ビズリーチ内で完結するようにしてください。マジで。
履歴書や職務経歴書の添削もしくれるのでありがたいんですけどね。
企業との面談について
企業からのスカウトに対する返信、面談としては、一旦人事の方と軽くお話をするカジュアル面談とそのまま応募へと進む方法の2種類があります。
カジュアル面談は企業の募集要項や詳細などを詳しく聞けたりするので、少しでも興味があればまずは話を聞いてみることをオススメします。
そのまま応募のパターンでは書類選考をスキップできたり、いきなり役員面接ができたり、あなたの経歴や企業側の興味度によって変わってくる感じです。
企業からスカウトが来たからと言って必ず内定が出るとは限らず、普通に落ちることも多々あります。
それでもこちらから普通に応募するよりかは内定率ははるかに高いのでオススメです。
実際にやってみて分かったメリット
①市場価値が数値で分かる
提示される年収レンジや役職から、自分が市場でどう評価されているかが分かります。
②自分の可能性を広げられる
異業種や未経験分野からもスカウトが来ることで、新しいキャリアの可能性を考えられる。
③受け身で効率的
忙しい社会人でもスカウトメールをチェックするだけで情報収集が可能。
④ヘッドハンターとの接点ができる
非公開求人や独自案件を持つヘッドハンターとの繋がりは大きな武器になる。
注意点・デメリット
- スカウトの質にばらつきがある
- 中にはテンプレートのようなスカウトもあり、見極めが必要。
- 登録情報の更新が重要
- 職務経歴を充実させないとスカウトが激減する可能性あり。
ビズリーチは36歳主任でも使えるか?
私ぐらいのスペックでも十分に通用すると感じました。
特に、主任クラス以上で年収500万円以上の方は、登録することで多くの選択肢を得られる可能性が高いです。
現職維持か転職か迷っている人でも、「市場価値の診断ツール」として使うだけでも大きな意味があります。
まとめ
ビズリーチは、36歳・大企業の主任クラスでも十分にスカウトが来ました。
初週で9件のスカウト、その中に年収アップができそうなな案件もありました。
スカウトは職務経歴書を見て判断されるので、最初の段階でしっかりと作りこむ必要があります。
もしあなたが今の環境に満足していても、自分の市場価値を知るために一度は登録してみる価値は十分にあると思います。
転職活動は「今すぐ動く」だけでなく、「いつでも動ける状態」を作ることが重要です。
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